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所長挨拶

社会福祉法人 青い鳥
横須賀市療育相談センター
所長 広瀬宏之


 横須賀市療育相談センターの所長を務めている広瀬宏之です。
 一言、御挨拶申し上げます。

 当センターは、横須賀市にお住まいの、発達の遅れや障害のあるお子さんのためのセンターで、相談支援事業所、児童発達支援センター(旧肢体不自由児および旧知的障害児の通園施設)、診療所を設置しています。運営は指定管理者の社会福祉法人青い鳥が行っています。
 常勤・非常勤あわせて80名あまりのスタッフで、専門性の高い、そして、人間性にあふれた療育を行うべく、鋭意努力しています。

 小生は、平成7年に医学部を卒業しました。大学病院と船橋市の病院で4年間一般の小児科を研修したあと、大学院で小児神経学の研修と研究を行いました。
 その頃より、ご縁があって横浜市にある小児療育相談センターで発達障害の診療に関わることになり、横須賀市のカンガルー教室などにも伺う機会がありました。
 その後、国立成育医療センター、フィラデルフィア小児病院、横須賀市療育相談センター開設準備室を経て、平成20年4月より所長として勤務しております。
 小児科医になって20年。発達障害を専門にして横須賀の地に戻ってくるとは思っていませんでした。つくづくと人生の不思議を感じています。

 さて、ヒトはさまざまな能力を使って毎日の生活をしています。視覚・聴覚・味覚・触覚・臭覚などの五感と呼ばれる力、運動する力、話す力、理解する力、注意を向ける力、段取りをたてる力、考える力、人と付き合ったり交渉したりする力など、社会で生きていくためには、実に多くの能力が必要になります。
 その大半は生まれつきのものです。しかし、植物の種子と同じく、花や果実のように出来上がった形で生まれてくるのではありません。周囲の適切な関わりや養育によって、発達の過程で育っていく能力なのです。
 発達障害とは、こういった能力のうち幾つかがうまく伸びていかない場合をさします。もちろん、完璧な人間はいません。ヒトはそれぞれどこかに苦手な領域を抱えています。苦手な領域はありながらも、周囲や自分に迷惑をかけたり、問題を起こしたりせずに何とか生きています。
 しかし、発達障害と呼ばれる人たちは、うまく伸びていない能力が原因で、自分の生活の中に何らかの問題を抱えていることになります。 
 発達障害の基本的な原因は育て方ではありません。生まれつき、脳の機能やネットワークに問題があって、その結果としてさまざまな障害が表れてくるのです。残念なことに、現在の医学では脳の中の本当の原因までは明らかになっていません。医学の力で障害を治すことは、まだできないのです。
 従って、家庭、地域、幼稚園・保育園・学校など、社会全体で子どもたちを支えていく必要があります。横須賀市療育相談センターでは、その支援の一部として、主に小児科で対象とする年齢のお子さんとご家族へのサポートを行うことになります。

 大事なことは、療育相談センターだけですべてが完結するのではない、ということです。子どもたちを取り巻く全ての人々が、彼ら・彼女たちの特徴を理解し、それに見合った関わり方を工夫していってもらえるように、微力ながらお手伝いしたいと考えています。
 関係するすべての方々のご協力とご指導・ご鞭撻を切にお願いし、御挨拶にかえさせていただきます。 どうか、よろしくお願いいたします。

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